社会福祉法人 𠮷野福祉会 YOSHINO FUKUSHIKAI

いなほ保育園年間行事今日のできごと

竹のてっぺんを見上げて ── 年長さんの登り棒

目の前に立つのは、見上げるほどの高さの竹。年長児が両手でしっかりと握り、足ではさんで、ぐっと体を引き上げます。少し進んでは止まり、また力をこめて。思うように登れない日もあったはずの練習の積み重ねが、この一本に込められていました。

先日、いなほ保育園の運動会を開催しました。

当日、いつもと違う雰囲気に少しドキドキした様子を見せる子もいましたが、たくさんの笑顔がありました。

かけっこでは、ゴールで待つ大人のところまで一生懸命に進んでくる子、最後まで全力で走り抜ける子。速さはそれぞれですが、一人ひとりが自分のできる最大限の力を出して前へ進んでいました。

リズムでは、音に合わせて体を動かし、大人の動きをまねしながら楽しむ姿が見られました。いつもと違う場所に少し戸惑う子もいましたが、大人と一緒に参加したり、友だちの様子を見てから動き出したり。それぞれのペースで、それぞれの参加の仕方がありました。

泣いてしまう姿も、大人に抱っこされて安心する姿も、今の年齢ならではの大切な姿です。みんなと同じようにできることを目指すのではなく、その子がその日に出せる力を出せたなら、それで十分。そう考えています。

そして、この日の見せ場が、年長児の登り棒でした。冒頭の場面は、このときのものです。

高い竹を前にして、少しドキドキしながらも、力いっぱい登ろうとする子どもたち。手と足をしっかり使い、全身で登っていく姿には頼もしさがありました。思うように登れなくても諦めずに何度も挑戦する。その真剣な表情に、見ているこちらまで力が入ります。

友だちと声を掛け合い、力を合わせる場面もたくさんありました。日々の生活のなかで積み重ねてきたことが本番につながり、子どもたちにとって大きな自信になったのではないかと思います。

楽しむときは思いきり楽しみ、頑張るときは真剣な表情で取り組む。そんな姿に、心も体も大きく育っていることを改めて感じた一日でした。