社会福祉法人 𠮷野福祉会 YOSHINO FUKUSHIKAI

坂之上ひなた保育園今日のできごと

「うんとこしょ、どっこいしょ!」土の中から出てきた大きなお芋

「うんとこしょ、どっこいしょ!」

掛け声に合わせて、小さな手がつるを引きます。それでも、お芋はなかなか動きません。もう一度、声を揃えて。何度目かに、ずるりと土から抜けた瞬間、思わず尻もちをつく子もいました。手のなかには、土をまとった大きなお芋。満面の笑みが広がりました。

朝夕は涼しくなり、秋の深まりを感じる季節になりました。10月のはじめ、坂之上ひなた保育園では秋の楽しみのひとつ、芋掘りを行いました。

土を掘り始めると、しばらくして赤むらさきの色がのぞきます。見つけた瞬間の「あった!」という声。そこからは夢中です。両手で土をかき分ける子、つるをたどって探す子、友だちの穴をのぞきこむ子。「大きいお芋!」「たくさん取れた!」と、あちこちから声が上がりました。

収穫したお芋は、形も大きさもさまざまでした。両手で抱えるほどの大きなものもあれば、指ほどの細いものも。ひょろりと曲がったもの、まんまるなもの。同じ畑から出てきたのに、ひとつとして同じ形はありません。「これ、赤ちゃんのお芋」と、小さなお芋を大事そうに握りしめる子もいました。

土のにおい、手のひらに残る冷たさ、引っぱったときの手応え。芋掘りは、目で見るだけでなく、体ぜんぶで季節を感じる時間です。スーパーに並ぶお芋も、もとはこうして土の中にあった。そのことを知っているかどうかは、これから食べ物に向き合うときに、きっと違いを生みます。

これからも、季節ならではの体験を大切にしながら、子どもたちの豊かな感性を育んでいきたいと思います。