社会福祉法人 𠮷野福祉会 YOSHINO FUKUSHIKAI

あおき保育園今日のできごと

「見せて、見せて」虫を囲んでできた小さな輪

門を出て、ほんの数歩。あおき保育園のすぐとなりには、中学校のグラウンドが広がっています。

先日、2歳児クラスの子どもたちとグラウンドへお出かけしました。園庭の何倍もある広さを前に、一瞬、立ち止まる子どもたち。次の瞬間には歓声をあげて、一斉に走り出していました。どこまで走っても、まだ先がある。その広さそのものが、子どもたちにはうれしくてたまらないようでした。

走り疲れて足が止まると、今度は足もとに目が向きます。グラウンドのまわりには、どんぐりの木や草花がたくさん。落ちているどんぐりを拾ってポケットに入れる子、葉っぱを重ねて集める子、草のあいだを両手でかき分けていく子。決められた遊び方はありません。何で遊ぶかは、子どもたちが自分で見つけていきます。

そんななか、ひとりの子が草むらで虫を見つけました。「見せて、見せて」と声がして、あっという間にその子のまわりに小さな輪ができます。そっと手を伸ばして触らせてもらう子。触れないけれど、顔を近づけてじっと見つめる子。少し離れたところから、友だちの背中越しにのぞきこむ子。同じ一匹の虫を前にしても、かかわり方は一人ひとり違います。

2歳の子どもたちにとって、「触れない」も大切なかかわり方のひとつです。無理に触らせることはせず、見ているだけの時間もそのまま受けとめています。今日は見ていた子が、次は自分から手を伸ばすかもしれない。そうした一歩を、急がずに待ちたいと考えています。

暑さがやわらぎ、ようやく外で過ごしやすい季節になってきました。どんぐりが色づき、草花が少しずつ姿を変えていくこれからの時期。外遊びやお出かけをたっぷりと重ねて、季節の移り変わりを子どもたちと一緒に見つけていきたいと思います。