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「いいにおい!」「ももみたい!」——梅を手に取った瞬間、子どもたちの顔がほころびました。つるつるした手触り、ころんとした丸い形、そして梅ならではの甘酸っぱい香り。まずはじっくり観察するところから、梅仕事が始まりました。
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一つひとつ竹串でヘタを取り除く作業は、小さな手にとっても根気のいる仕事です。それでも子どもたちは集中して向き合っていました。黙々と手を動かしながら、ときどき「これ、きれいに取れた!」と報告してくれる声が聞こえてきます。
赤紫蘇の葉をちぎる作業では、「なんか匂いが違う!」「手が紫になった!」と大発見の連続。梅と紫蘇が出会うことで色が変わっていく不思議を、子どもたちは身体で感じていました。
「いつ食べられるの?」「どうして色が変わるの?」——出来上がりを心待ちにする声もたくさん聞かれました。時間をかけて変化していくものを待つ体験は、今の子どもたちにとって特別な経験です。
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自分たちでヘタを取り、紫蘇を揉み込み、干す——その一連の手仕事の先に、あの梅干しができあがります。食べ物が「できていく」時間を、子どもたちはこうして学んでいます。
季節の手仕事は、急ぐことができません。待つことも、変化に気づくことも、すべてが子どもたちの豊かな経験になっています。