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「つめたい!」「ぬるぬるする!」——田んぼに足を踏み入れた瞬間、あちこちから声があがりました。どこまでも続く泥の感触は、子どもたちにとって生まれてはじめての感覚だったかもしれません。
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最初は恐る恐る足を踏み出していた子も、泥の感触に慣れてくると表情がほぐれ、いつの間にか歓声をあげながら田んぼの中を歩いていました。転んでもまた立ち上がる——そんな姿がいたるところで見られました。
ひとしきり泥を楽しんだあとは、いよいよ田植えの本番です。地域の方に苗の持ち方と植え方を教えていただき、一株ずつていねいに泥の中へ差し込んでいきます。
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苗を手に持ったときの「やわらかい」という感触、泥の中に押し込む指先の力加減——それは、ごはんについて頭で知ることとはまるで違う体験です。「大きくなあれ!」と願いを込めながら植える姿は、思わず見入ってしまうほど真剣でした。
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私たちが毎日食べているごはんは、こうして誰かの手と時間をかけて育てられています。田植えを通じて、子どもたちはその「時間」の入り口に立ちました。秋の稲刈りのとき、今日植えた苗がどんな姿に育っているか、一緒に見届けていきたいと思います。