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「難しい!」
「なかなか刈れない……」
鎌を握りしめた手に、なかなか稲が応えてくれません。それでも根気強く何度も引くうちに、すっ、と刈り取れる感触が返ってきました。「見て! 刈れたよ!」——顔を上げた子どもの手には、根元から刈られた稲の束がありました。
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今年度、年長児が取り組んできたお米作り。4月の種もみから始まり、6月の田植えを経て、ついに稲刈りの時期を迎えました。
田んぼに立つと、稲は子どもたちの腰のあたりまで育っていました。4月に手のひらにのせた小さな種もみが、半年かけてここまでになる。自分たちが植えた苗であることを知っているぶん、その実感は格別です。
大橋保育園の稲刈りは、機械を使いません。一株ずつ、鎌で手作業で刈っていきます。
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まずは大人から、鎌の持ち方と稲の刈り方を教わります。刃物を扱う以上、ここは時間をかけて丁寧に。どこを持つのか、どの向きに引くのか、まわりとどれくらい距離をとるのか。子どもたちは真剣な表情で聞いていました。そのうえで、大人が隣について一緒に刈っていきます。
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本物の道具を、本物の田んぼで使う。危ないからと遠ざけるのではなく、正しい使い方を身につけて、大人と一緒に使う。その経験そのものを大切にしています。
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広い田んぼなので、全職員も一緒に稲刈りに入ります。子どもたちに負けじと刈り進める大人たちの姿も、この日ならではの光景でした。
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刈った稲は、これから2週間ほど天日に干します。そのあとは脱穀。おいしいお米としていただけるまで、もう少しです。
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「はやく食べたいな〜」
田んぼを振り返りながら帰る子どもたちの声に、半年分の時間が詰まっていました。